蝉フィクション

宝くじ1億円当てた男、砂吹(偽名)。彼に誘われた見ず知らずの4人の共同生活 in London. リアルタイム小説&ガイドブックの折衷案。

第55話「ロンドン、フィッシュマーケット Poplar駅からの行き方」

ロンドンの築地!そろそろお刺身や焼き魚が恋しいのではないでしょうか。スーパーでは買えない新鮮な魚やムール貝が驚きの安さで!まずは行き方編。 作家志望、24歳、イギリス14ヶ月目 ポーランドからイギリスに戻った私たち。 「正月は魚だろ!刺身だろ!」…

第54話「ヴィエリチカ岩塩坑に行く前に知っておきたい素敵な実話」

千を越える世界遺産リストも最初に登録されたのはたった12件。その中のひとつ、ポーランドヴィエリチカ岩塩坑。その発見にまつわる隠されたお話。 作家志望、24歳、イギリス14ヶ月目 1044年創業。 廃坑になっていない岩塩坑としては世界最古。 当時は岩塩の…

第53話「クラシックとは無縁の人生だけどショパン博物館は楽しめた!」

トルコ行進曲が好き!という人に「どっちの?」と訊き返すだけでそれっぽい!と気が付いたのは中学生。ちなみに私はベートーベンよりモーツァルト派。 作家志望、24歳、イギリス14ヶ月目 行く前に、「ショパンってどんなのだっけ」という方へ。 ポーランドの…

第52話「ワルシャワでタタール(ユッケ)を食べるなら必ず行って欲しい1つのレストラン」

アクセス数を稼ぎたいからと、行ってもないレストランの写真をネットで拾ってまとめる奴の多さよ。一回の旅行でオススメ7選なんて書けるかボケ! 宝くじが当たった無職、21歳、イギリス13ヶ月目 「ポーランド料理ってあんまり知られてないけど、安くておいし…

第51話「元スタバ店員直伝!意外な物を使ってホワホワのフォームミルクのチャイラテができる」

正月。飲み過ぎの胃に染みるものがほしい。そうだチャイ。でも近場のカフェはやってない。そしたら作ってくれた。めっちゃ意外なものでラテの泡が作れる。 ヘアメイク、28歳、イギリス9ヶ月目 「家からでも花火見えたね、結構な大きさで」 ロンドンやニュー…

第50話「結局 Canon か Nikon か。ワルシャワの穴場的クリスマスマーケットで検証」

しばしば話題にあがる、CanonかNikonか問題。目で見たままを写し出すのはNikonだと言われている。幻想的なワルシャワ、現実はこんなにも美しい。 フォトグラファー、32歳、イギリス13ヶ月目 ヘアメイクのミムラも言っていたけど クリスマスマーケットは、ド…

第49話「ポーランドで過ごすクリスマスが幻想的で思いのほか良かった件」

泣くとお腹がへるようにできているのは、神様の計らいか。強制収容所を見て自然と涙が流れた。クラクフ市内に帰ってきた私達はクリスマスマーケットへ。 ヘアメイク、28歳、イギリス9ヶ月目 クラクフ市内に戻ってきた私たちは、有名な織物会館の前の広場へ。…

第48話「アウシュヴィッツを見て、何を思えばいいのだろう、という君へ」

恐いからやだ、と言ったら怒られた。強制収容所に行こうと砂吹が言い出したのだ。どんなものかは想像がつく。どうせ旅行するなら、楽しい所がいいのに。 作家志望、24歳、イギリス13ヶ月目 「今そういう話しなくてもいいじゃん、とか言う奴いるだろ」 イース…

第47話「ロンドン ファッションウィーク2019 SS ヘアメイク舞台裏」

ロンドンに来たからには、必ず経験したかったコレクション。今回はヘアとして参加してきました。A Cold Wall2019 SS. 圧巻のショー、来てよかった。 ヘアメイク、28歳、イギリス9ヶ月目 みんなが日本に一時帰国してしまった。 そりゃあ私だって日本食は恋し…

第46話「10年前のフィルムは現像できるのか - 洒落たタイムカプセル」

一時帰国。いざ帰るとなると、やりたいことも結構ある。実家に顔を出して、僕はむかし使っていたフィルムカメラを押し入れから引っぱり出した。 カメラマン、33歳、イギリス12ヶ月目 珍しく朝食で4人全員が揃った。 「日本に帰りたい人」と砂吹が突然手をあ…

第45話「日本とヨーロッパの空のちがい」

日本の空って青いなと思う。ロンドンの空は水色。昔、有名な絵画の空はなんてお洒落なブルーを作るのだろうと思ってたけど、結構見たまんまだ。 作家志望、24歳、イギリス11ヶ月目 「おい、朝から食パンなんて齧り付いてる場合か。プロットは進んでるのか」 …

第44話「ティセットたった£1.25!! ソイミルクコーヒーとチョコがけマドレーヌ」

アフタヌーンティに憧れてやってきたイギリス。しかし一度行けば満足。だってとてもお高いから。毎日のコーヒー代だってチリツモ。そこで見つけた代替案。 作家志望、24歳、イギリス11ヶ月目 頭を使ってるから糖分を取ってもいいのだ。 国連会議の同時通訳者…

第43話「イギリスで卵かけご飯! 安全な卵の見分け方」

イギリスに来て1年が経とうとしていた。あまり考えないようにしてきたけど、そろそろ日本食が恋しい。でも外食は高い。ここは、卵かけご飯だ! 作家志望、24歳、イギリス11ヶ月目 日本にいるあなたにとって、この写真は何の変哲もないですが ここイギリスで…

Short Film 8「山で遭難して九死に一生。そのとき僕は7日間の断食だと考えていた」

とりあえず、気力があるうちは状況を書き留めておく。 1日目 同僚と山に遊びに来ていて、あろうことか、はぐれてしまった。 携帯も通じない。方向も分からない。 人は、水がなければ1週間も生きることができない。 しかし、水さえあれば、1ヶ月は生きられる…

第42話「ロンドンの街並をフィルムカメラで。安く入手、現像できる場所」

海外時間なのか、日本にいる時よりゆっくりしている。前は現像が面倒で使っていなかったフィルムカメラ。写真、料理、手紙。そのひと手間が愛おしい。 カメラマン、32歳、イギリス10ヶ月目 ショートフィルムの構想を練ろうと、街を歩く。 主な脚本はもちろん…

第41話「ヘアメイクとして、海外で生きていくためにやるべき5つのこと」

美容師さんはたくさんいる。だが、ヘアメイクとして仕事を見つけるとなると、急にハードルが上がる気がする。海外でフリーで生き抜く為の to do リスト。 ヘアメイク、28歳、イギリス7ヶ月目 Hair & Makeup by Chihiro 1, まず、ヘアスタイリストになりたい…

第40話「海外送金。10秒でIBANを調べる方法」

イマイチ分かりづらい、IBAN、SWIFT、BICコード。それが何であるのかはどうでもいい。手っ取り早くIBANが知りたい、という方へ。 宝くじが当たった無職、20歳、イギリス10ヶ月目 日本から海外送金してもらう際に必要な、IBANの調べ方。 TransferWiseというサ…

第39話「ソムリエに教わった2つのスパイスで本格ホットワインを作る」

3月下旬、春も間近だと思っていた矢先に雪が振り、最高気温が1℃となる。英国人さえも、ダンスをしながらバスを待つ。こんな日はあれを作るしかない。 作家志望、20歳、イギリス10ヶ月目 「最高気温が1℃ってどういうことだ。先週まで温かくて、みんな春気分だ…

第38話「お前みたいな奴がいるから! とワーホリ先輩が殴られた時の話」

たった千人の枠。1回で当選する人もいれば何度も落ちる人もいる。頑張っている人もいれば、そうじゃない人もいる。変な誤解から、先輩が殴られた時の話。 ヘアメイク、28歳、イギリス7ヶ月目 先輩が大変身を遂げたお祝いに、みんなでパブで飲んでいる時に、…

第37話「映画制作クルーが、ロンドンの青年をイケメンに変身させる」

無人島から帰って来たようなワーホリ先輩。髪も髭も伸び放題の彼を、うちの映画クルーたちの手により変身させる。ヘアメイクとカメラマンの底力。 作家志望、24歳、イギリス10ヶ月目 朝早くから、砂吹がダイニングで何やら準備をしていた。 大きな姿見が用意…

第36話「他人に興味がないと勘違いしていたすべての人へ」

好奇心がない。他人に興味が持てない。それを公言すること程バカな事はない。引きこもりで見た目も冴えない先輩はそう言った。一応、耳を傾ける。 ヘアメイク、28歳、イギリス4ヶ月目 「人に興味は持ちたいんです。でも、そう思っている時点で、その興味って…

第35話「2年間をこれ以上ない程無駄に過ごしたワーホリ先輩に学ぶ。」

人に興味が持てない。それを解決するために、砂吹くんについてきた。パブで待っていたのは、ボサボサの髪と無精髭の、ひきこもり男だった。 ヘアメイク、28歳、イギリス4ヶ月目 空が暗くなってくる。 砂吹くんに連れられてやってきた、駅から少し歩いたパブ…

第34話「人に興味を持ちたい」 そう思っている時点で何かが違う

人への好奇心が旺盛で、泉のように次から次へと質問が湧いてくる。興味津々、愛くるしい笑顔。そんな人懐っこい人間に、私もなりたかった。 ヘアメイク、28歳、イギリス4ヶ月目 私はその日、イーストロンドンの家に無事入居した。 お祝いとして、フラットメ…

第33話「日本人の舌に合う! イギリスで買うべき庶民派お菓子8選」

ご存知の通り、海外のお菓子は激甘、そして塩辛い。 日本でもおなじみの、キットカット、オレオ、プリングルスなども まったくの別物。品のない甘さ、クリームの量、咽せかえるような塩気。 こちらの味に慣れると、帰ってから日本のお菓子が物足りなくなって…

第32話「2018年流行語 そんなこと言ってられない婚」

2018年を振り返る。流行語大賞には選ばれなかったものの、 「そんなこと言ってられない婚」という言葉がそれなりに流行った一年だったのではないだろうか。 ひと昔前まで「出会い系」と呼ばれ、人々から白い目で見られてきたワードは、「マッチング」という…

 Short Film 7「青の洞窟 大御所カメラマンよりも、彼氏が君を可愛く撮れるわけ」

「撮るべきはそこじゃねえんだよ。お前はいつも、一番大事なものを見落としてる」 先日、テストシュートを見せた時に師匠に言われた言葉だ。 ファッションや広告業界で活躍する師匠のアシスタントについて、3年の月日が流れていた。 大御所カメラマン、とい…

Short Film 6「The Blue Cave in SHIBUYA Japan」

Short Film 6 「There is a beauty in your story.」 Three years ago I decided that I would like to become a professional photographer. But I was still just an assistant to my master. My master said to me, “Your pictures always lack a story. …

第31話「月の土地 ー クリスマス変わり種プレゼント2017」

人とはちがうものをプレゼントしたい。過去にだいたいの物はあげてしまった。そんな悩める人々へ朗報。今年は月を、大切な人と所有しませんか。 作家志望、24歳、イギリス7ヶ月目 砂吹がショートフィルムを作ると言い出した。 いきなり変なことを言い出すの…

Short Film 5「月が綺麗ですね、に込められた本当の意味」

「それ、意味わかってて言ってます?」 12月に入ったばかりの土曜日の夜だった。 僕たちは寒空の下、彼女の家へと続く川沿いの道を歩いていた。 意味なんて、そのままではないか。思ったことを言っただけだった。 「それくらい、わかってますよ」僕は怪訝に…

第30話「バルト三国お土産一覧。4人目、最後のメンバーが加入」

1億当てた男、砂吹ののロンドンでのプロジェクトがいよいよ動き始める。3人がバルト三国から無事帰国すると美女が和食を作って待っていた! 作家志望、24歳、イギリス7ヶ月目 ロンドンの家に帰ると、玄関のドアを開けた瞬間に出汁の匂いがした。 久しく嗅い…