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蝉フィクション

宝くじ1億円当てた男、砂吹(偽名)。彼に誘われた見ず知らずの4人の共同生活 in London. リアルタイム小説&ガイドブックの折衷案。

第4話「Oyster Card、結局どうしたら安く済むのか2017」

 

olm-h.hateblo.jp

 

  

オイスターカードは、東京でいうスイカ、パスモです。

 

ロンドンにおいて、家賃よりも食品よりも厄介でどうにもできない高額な出費、それが交通費です。

 

オイスターカードのルールは複雑に入り組んでいて、それぞれのライフスタイルによって、金額は大きく異なります。

 

そこで、オイスターカードにおける最低限かつ最重要ルールと、交通費に対してどのように精神衛生を保てばいいか、それを考えるのがこの記事の狙いです。

 

 

 

 

※(ここでの電車とは、アンダーグラウンドとオーバーグラウンドのことを指します。National Railは含まれません)

 

 

 

 

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オイスターカードの7つの重要事項

 

 

・基本的に切符よりも断然安い。切符では乗り越し清算もできない。旅行者も必ず買うべきである。

 

 

・ゾーン制の採用

ロンドンは駅同士の区間ではなく、ゾーンのどこからどこへ移動したかで決まる。Zone1からZone9まである。

 

 

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・ラッシュの時間帯をピーク、それ以外をオフピークと呼ぶ。ピーク時は、オフピーク時より運賃が割高になる。

 

ピークの時間帯は、平日の6:30-9:30 と、16:00-19:00。

土日、祝日は終日オフピーク

 

 

・往復しかしないのならば(1日2回しか電車に乗らないのならば)、オフピークの時間帯を意識すると1日£1〜2ほどの節約になる。(Zoneによる)

 

 

・Capと呼ばれる使用上限があり、一定金額以上はお金がかからない。だいたい3回目の乗車で上限に達し、4回目以降は無料。(電車とバスは別々に上限がある)

ピーク時とオフピーク時のCapは、同じか£0.1の違いなので、3回以上乗る時は、時間帯を一切気にする必要はない。

 

 

・学生、会社員、などは定期を買った方がトクになる確率が高い

 

 

・一般大人は、自分のライフスタイルを考慮して計算する必要がある。

 

 

 

 

定期を買った方が特になる場合のモデルケース

(一般大人、Zone1-3) 

 

一ヶ月の間に、

 

平日ピーク時に20日間の往復

プラス

休日3日間の往復

 

をすると、やっと元が取れる。

 

 

☆計算式

Zone1-3の1ヶ月一般大人の定期代 £148.7

 

Zone1-3 片道料金 ピーク時£3.3 オフピーク時£2.8

£3.3×2×20日=£132

£2.8×2×3日=£16.8

合計 £148.8

 

 

 ※ただし、定期を買うとバスが乗り放題になる。これは大きい。

 

たとえば、Zone1-5の定期を買わなければならない場合、Zone1-3の定期を買って、自宅からZone3の駅までバスを使えば、月に£67.2も抑えることができる。

 

 

 

 

結論

・旅行者も必ず買った方がいい。

・学生、会社員は定期がいい。

・定期を買わない人は、予定を同じ日になるべく詰め込む。

・電車を使う日は、電車移動のみにした方が安く済む。

・1日3回以上電車に乗る時は、ピーク、オフピークを気にしても意味がない。

 

 

一番大事なこと

・あんまり気にしない。

 

 

ここ2週間、交通費を意識して生活した結果です。

 

定期のもとは取れないと判断。

そこからは、どうやっても、オイスターカードが一番安く済む金額を自動的に差し引いてくれるので、精神衛生のためにも、気にしないことが大切だと思いました。身も蓋もないかもしれませんが、かかるものはかかります。

 

たまには、急なお誘いを受けることもあります。そんな時に、たかが交通費で腰が重くなるのは良くない。そう思ったんです。

 

でも、調べもせずに「高いなあ、何かやり方があるはずなんだけど」と漠然と思って何もしてない人と、調べた結果、気にしないことにしたあなたとでは、結論が同じでも、全然ちがいます。

 

なんて、えらそうですみません。

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

 「えっらそうだな、おい」

 

砂吹は記事を見て、開口一番にそう言った。

 

「そうだね、そう思う」

 

「せっかくあれだけ写真撮ったのに、購入方法は書かなかったんだな」

 

うん、と言って三井は気まずそうに目を伏せた。

 

「やっぱりその内容だと既にある記事には敵わないと思ったし、調べてみたら、気になることが書かれてなかったから、それをまとめてみた。ピーク時とオフピーク時の上限はちがうのか、とかね」

 

砂吹はふんと鼻を鳴らした。

 

 

 

 

「そういうことならば構わない。どうだった? 初めて記事を書いてみて」

 

「え、意外、だって……」

 

砂吹のことだから、何故おれの指示に素直に従わないんだと、怒られると思っていた。しかし彼は、すんなり受け入れてくれた。

 

「あ、いや、意外と……むずかしかった、かな」

 

「そうだ、人に説明するのは、大変なんだ」

 

砂吹は日本からわざわざ持ってきたのか、湯のみで緑茶を飲んでいる。

 

「1度も見たことのない風景、まだ経験したことのない事を人に想像させるには、思っている以上に労力がいる。おまえが普段バカにしている描写はそのためにある。自分だけが分かっているからといって、説明がおろそかになってるんじゃないか」

 

「そんなことは、ないと思うけど」

 

「そんなこと、ある。圧倒的に親切さが足りない。このブログも、小説も。こうしなきゃ分からないかな。こうしたらもっと伝わるかな。その試行錯誤が無い。情報は多過ぎてもダメだが、少なかったら何も分からん」

 

 

 

 

まさか、描写の大切さを知らせるために?

 

そのために、こんな記事を書かせたのだろうか。

 

「分かったら早く飯を作れ。腹がへった」

 

「私は家政婦じゃないっつうの」

 

 

 

 

砂吹への評価は、絶叫コースターのようだ。

急激にのぼったと思ったら、すぐにまた急降下する。

 

楽しみだけど、恐い。恐いけど、楽しみだ。

そんな風に長い列を待っている時のようなこの感覚は、おそらく期待だ。

 

 

次回、話は少し遡る。

第5話「3泊4日の旅行は頑張れるのに何故人生は頑張れないのか」